稲葉ゼミでは毎年、沖縄の伊是名島を訪れて民家の調査を行っています。
伊是名島は、沖縄本島の北西部に位置する人口1200名ほどの離島です。島へは沖縄本島の運天港からフェリーに乗り、約1時間で到着します。
フェリーから見える伊是名島の姿は「布団に横たわる妊婦の姿」にたとえられています。この例え方からも島のゆったりとした空気感が伝わってきて、訪れる人を温かく迎えてくれるように感じました。



島には5つの集落がありますがゼミではそのうち4つの集落を順に調査し、4年で一巡するように調査しています。今回私たちは、島の東に位置する『諸見地区』を中心に調査を行いました。
調査では集落の各戸を周り、島の生活について現地の方から教えていただいたり、民家と周辺環境を調査表に記録したりしました。

沖縄では旧暦でお盆を迎える風習があり、今年は9 / 4 〜 9 / 6でした。ちょうど滞在期間がお盆の準備期間と重なり、島の方々はその準備に追われていました。
滞在中、昼間は伊是名島の住宅の調査を行いました。夕方にはビーチで夕陽を見たり、夜は満天の星空を浴びたり、自然を満喫しました。島の方々との様々な交流もありました。


旧盆の中日(5日)には、島の各集落の青年会の方々が島中を舞いながら廻る「エイサー」が開催されました。合宿2日目の夜、宿の方から「近くの公園でエイサーの練習があるから、観に行ってみるといいよ」と教えていただき、その様子を観にいきました。三線の演奏に合わせ太鼓を叩きながら舞う姿は美しく、沖縄文化を肌で感じられた時間でした。

最終日には、お盆の準備を終えられた家に招待をしていただき、現地のお盆の様子を心身ともに感じることができました。


島には地元の青年が運営するライブハウスがあり、地元民が世代を超えて楽しめる場となっていました。ゼミ生でギター弾き語り&ドラムが堪能な学生がいて、飛び入りで演奏し大いに盛り上がりました。



おわりに
今回の合宿を通して島の方々の生活や住環境を学ぶだけでなく、島の温かみを感じることができました。この経験に基づいて、今後は調査結果をまとめていきます。
(文責 稲葉ゼミ学生一同)