フミ3ぽ

暖かくなってきたので、友人の研究室の展覧会を観に表参道までフミ散歩。現役学生からOB、教員も参加の展覧会は流石のクオリティ。同じ研究室でも、様々なアプローチ、アウトプットを楽しめました。是非!

「クラムボンっておぼえてる?」

DESIGN EMBODY
東京藝術大学デザイン科第9研究室

東京藝術大学デザイン科第 9 研究室(Design Embody) 有志( 研究室の学生と卒業生、研究室に関わりのある教員) による展覧会です。


会期:2023年3月31日(金)~ 2023年4月9日(日)
時間:11:30~19:30 ( 最終日11:30~18:00)
会場:TIERS GALLERY 東京都渋谷区神宮前5-7-12
入場:無料
主催:「クラムボンっておぼえてる?」実行委員会

出展者:橋本和幸、柚木恵介、鉾井喬、安西佐織、狐塚崇子、庄司拓弥、松田祐梨子、荒巻まりの、黒川悦史、進藤篤、山田勇魚、鷲野愛未、若田勇輔、太田琢人、田中瞳、高井碧、高本夏実、関根芽依、島田智世、今村亮介、石田己和、杉山あるく、南海宇、ヤマモトヒカル(計24 名)

「小学生頃の宮沢賢治の「やまなし」を読んで絵にする授業がありませんでしたか?」

私は想像をかき立てるこの物語がすごいなと思ったのと同時に「クラムボンってなんだ?」と思いながら、得体の知れない何かを想像しながら絵を描くことって「いいなあ!」と感じた記憶が今も残っています。

数年前に名付けられた研究室名でもある Design Embody とは「具現化する。体現する。」などの意味が込められています。「 クラムボンを想像しながら絵を描く」ことと同じように、アートやデザインもモヤモヤした見えない何かを形にしたり、それを何か認識するにはまだわからないような概念を表現することに魅力があるのではないでしょうか?

私は「見えない何かをつくる」ことや「よくわからない既存領域を超えた表現」が「くらしのゆたかさ」につながる可能性を秘めていると考えています。

「一見よくわからなくて機能がないものを飾ったりしている家って素敵じゃないですか?」

もともと空間デザインや立体造形中心に研究をしてきた研究室で、その研究が「くらしを豊かにする」ことに繋がればいいなと思ってきました。

「一見機能がないと思っていたものは実は暮らしをゆたかにする機能を持っていたんだ!」そんな世界を作りたいものです。そしてこの研究室がそんな役割を果たせればと思います。

今回は 2006 年から研究室を持った私とともに関わってきたメンバーたちの作品や活動をとおして、研究室の現在位置を確かめてみようと思います。 展示空間は普通の展示台ではなく、藝大でデッサンなどの時に使う椅子を束ねて台として空間構成し、日常ではない空間を作り上げました。 まだまだ発展途上の研究室です。気軽にご覧いただき、ご指導やコメントをいただければ幸いです。

東京藝術大学 デザイン科第 9 研究室(Design Embody)

教授 橋本和幸