世界遺産で伝統工芸体験

石田ゼミでは毎年岩手県平泉、一関、水沢地区の伝統工芸工房にお邪魔して、さまざまなモノづくりにチャレンジしています。私が2010年から多くのデザインで関わったご縁から長いお付き合いが続いています。今年のゼミ生も各工房にお邪魔して、南部鉄器や岩谷堂箪笥や秀衡塗で学び、漆塗り、藍染、彫金、練り切りと体験しました。秋の紅葉シーズンは中尊寺の紅葉がライトアップされる紅葉銀河のイベント期間。特別な雰囲気を満喫しました。美味しいものもいっぱい食べて大満足の東北旅。少し時が経ちましたがご報告です。                          石田

昨年の様子はこちら

合宿係手作りのパンフレットの表紙は中尊寺金色堂(覆堂)です。
金色堂の前でパチリ

まず初めに南部鉄器の工房にお邪魔しました。砂と粘土で作った焼き型で鋳込む伝統工芸品です。

制作過程など詳しく説明をしていただきました。「工房村咲」の村上さん、ありがとうございました。

続いては和箪笥の岩谷堂箪笥の制作工房、「岩谷堂タンス製作所」さんにお邪魔しました。

工房の前でポーズ。巾着のお土産もいただきました。巾着についているロゴは有名デザイナーの作だとかw
工房で詳しくタンス造りの木工の説明をしてもらい、車箪笥や完成された箪笥も見学しました。左上の板は箪笥の設計図で、一つひとつ違うそうです。
漆の重ね塗りについて教えていただきました。着色後7回も重ねる大変な作業。
重ねが多いと肌触りも違ってきます。13代目三品さんありがとうございました。

続いては箪笥に欠かせない彫金金物の工房「菊広」さんにお邪魔しました。及川洋さんありがとうございました。

学生も彫金にチャレンジです。真鍮板に金槌の打ち目をつけて好みの柄にしていきます。
最後にペンチで形を整えて、個性的な可愛いバングルが出来上がりました!

夜はライトアップされた中尊寺の参道に再び訪れ、幻想的で浄土のような世界を堪能しました。

続いては秀衡塗の「翁知屋」さんにお邪魔しました。佐々木さんありがとうございました。

おおちやのoポーズ
漆について、職人として生きていく姿勢について、解説してもらいます。
みんなで漆塗りの体験です。みんなこだわりの柄で時間をかけて丁寧に仕上げていきます。
集中しているのでいつになく無言の時間。
4年生の先輩の川口プロジェクト作品の桜カードスタンドが全商品の値札として活躍しています。
一関の京屋染物店さんが新しく展開している「縁日」にお邪魔しました。
屋外で藍染めを体験。どんな柄、どんな染まりになるかワクワクドキドキします。
個性あふれる世界に一つだけの手拭いが染め上がりました。職人の高橋さん、蜂谷社長ありがとうございました。

最後に和菓子の練り切りに挑戦。老舗の和菓子店「松栄堂」さんにお邪魔しました。餡が柔らかいのでとても難しかったです。ここでもみんな真剣。

とても可愛いアケビ、紅葉、菊が出来上がりました。職人さん、小野寺社長ありがとうございました。

美味しいものの写真も少しアップ。岩手の前沢牛や手作りの和菓子、一関名物のお餅など大満足。

モノづくりとご馳走と、大満足の岩手旅でした。お忙しい中ご対応いただいた工房の方々、本当にありがとうございました!ぜひまた遊びに行きます。石田ゼミ一同