以前見逃したアーティストの個展を観に銀座までフミ散歩。ある表現を写真にて記録する際、五感で感じ取った作品の魅力や、佇まいといった気配を少しでも閉じ込めようと躍起になったりするのですが、今回はすぐに諦めました。これはスマフォの画面では何も伝える自信が持てません。9月11日(日)まで!是非!
2022年7月29日(金)–2022年9月11日(日)
11:00-19:00 (入場は18:30まで)
入場無料
ポーラ ミュージアム アネックス
〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
野口哲哉は、鎧兜をモチーフに人間の内面性や多様性を問いかける美術作家です。2021年の巡回展をはじめとした国内外での展示開催や海外ブランドとのコラボレーションなど、その活躍は多岐に渡り、見る人に感情を押し付けないニュートラルな作風はあらゆる世代や国籍の人々に広く受け入れられています。
野口は樹脂や化学繊維といった現代的な素材を使って作品を制作しています。それは鉄や漆などの素材、あるいは鎧兜といったモチーフに付きまとう、「こうあるべき」という原理主義的な事柄に対する、野口独自のアイロニーでもあります。
鎧武者だけではなく、人間が誰しも持つ暴力性や生々しさ、現代人だけではなく、どの時代の人間も持つ優しさや美しさ、野口の作品は心地よい緊張感と静かなユーモアが交錯する、新しい形の現代美術と言えます。
本展では、野口の作品の中から代表作の立体や平面など約 40 点と、本展のために制作された新作も併せて展示します。
作品に込められた優しさと悲しさ、人間への好奇心にあふれた世界を紹介します。