自然の美から学び、美しさの要素を抽出する実験を繰り返し、人が使う「持ち運ぶ道具」に昇華させていく課題です。何を持ち運ぶのか、その設定は各自で行います。スマホやリップ、気分を上げる気持ちを持ち運ぶなど、様々な設定が多様なプロダクトを生み出しました。今年も個性豊かで完成度の高い優秀な作品が多く生まれました! (石田)
昨年の様子はこちら
2023年度はこちら
2022年度はこちら
課題の前半はまず、布という素材を「切る・縫う」という当たり前の加工方法に加え、既成概念を崩すために「焦がす・割く・溶かす・接着する・鋸で切る」などの常識を超えた加工を行いながら、自然の美にどのように近づけるかの実験を繰り返し、各自の素材標本を作ります。一見ゴミのように見える小さな素材見本も、後半の道具作りに重要な役割をするので、ここでいかに幅を広げられるかが重要です。それぞれの実験の数々をご覧ください。

それぞれ何をモチーフにしているか、想像してみてください。





各自の素材標本が出来上がり、いよいよ持ち運ぶ道具の制作に入ります。それぞれがどんなものを持ち運ぶのか、コンセプトをたて紙模型を作り、具体的に形にしていきます。単なる裁縫に終わる事なく、加工方法も独自にアレンジしてクオリティーを高めていきます。
完成したプレゼンシートと作品の発表の様子をご紹介します。







































半期で一つの作品を作り上げる経験は初めてだったと思いますが、自然から感じた美しさを自分なりに抽出してアレンジし、コンセプトをたて、再構成して目的に沿ったデザインに仕立てていく。プロダクトデザインの一連の流れを経験し、みんなかなり成長したと思います。引き続き後期も頑張って!
これらの作品は8月2日から9日まで、表参道のTIERS GALLERYで行われる学外展で展示発表します。ぜひお越しいただいて、実物をご覧ください、お待ちしています!
学外展の情報はこちら
TIERS GALLERY