フミ3ぽ

昼休みに南青山までフミ散歩。水川がデザインのイロハを学んだ師匠である河野鷹思先生によって創設されたGallery 5610にて、美大受験予備校時代にお世話になった若尾真一郎氏のWAKAO WORLDを鑑賞させて頂きました。オフセット印刷では、ましてスマフォの液晶画面では感じ取れない原画の情報量、クリエイターの本当に伝えたかった「色」や「質感」を是非とも体感してください。

若尾真一郎 WAKAO WORLD展

2022年7月1日(金)〜7月16日(土) 11:00AM〜6:00PM 日休

この展覧会は、若尾真一郎が東京工芸大学の学長を退任、教育の現場を離れ、新たなスタートを切るために自らこの会場を予約し、企画したものでした。
タイトルは「WAKAO WORLD」とし、モノトーンの第1週とカラーの第2週の二部構成の展覧会を想定していました。
そのための制作に取り組んでいましたが、そんな最中の事故により入院、意識の戻らぬまま2018年に亡くなりました。
机の上に残されていたのは、100点余りのモノトーンの作品だけでした。この遺作は作品集『M/W』(玄光社)として刊行されました。
今回の展覧会では、その原画を中心に、いままで制作したドローイング、イラストレーション、ポスターなどの作品を展示します。
退廃とブラックユーモア、男と女、エロティシズムとナンセンス — あの「WAKAO WORD」を体感してください。

若尾真一郎
1942年山梨県生まれ。
東京藝術大学美術学部工芸科ビジュアルデザイン科修了。
’75年国際ユーモアアートビエンナーレ(イタリア)金賞。
’87年日本グラフィック展年間作家賞。
’88年東京イラストレータズソサエティ創設に参加。
’94年東京工芸大学教授に就任、芸術学部長を経て2008〜16年学長を務める。
2018年逝去。

Gallery 5610

ギャラリー5610は、1972年、グラフィックデザイナーの河野鷹思(1906-1999)によって創設されました。創設者の作品を、時折ご紹介するとともに、さまざまなデザイナーやアーチストの作品展示をおこなっております。
表参道駅から徒歩3分の環境にありながら、緑多いアプローチとテラスに接しているため、落ち着いて展示をご覧になれます。