研究日。天気も良いので北浦和までフミ散歩。
スマフォ画面では感じ取れないだろう「筆圧」を体感してきました。
大満足。表現は自由だ!
壮絶に美しいもの、はかないもの。いのちぎりぎりの場所から生み出されるものたち。その魅力や可能性に気づいたのは福祉の現場にいる人たち。
目の前にいる意味不明な行動をする彼女や、ときどき暴れて手が付けられなくなり周りも途方に暮れる彼。そんな彼や彼女の中にこんなすごい表現が潜んでいたのか、こんな感覚で生きていたのだと初めて気がつく。そのとき世界はガラリとその意味を変える、変わっていく。
人間の隠されたコミュニケーション表現の発見。できないことが持つ可能性。効率重視の社会に噛み合わない人たちの中に在る「人間」の強く激烈な表現。それを支え引き出す福祉現場スタッフの物語がこの展覧会には詰まっている。
本展監修:中津川浩章
Coming Art 2022
第13回埼玉県障害者アート企画展
今年で13回目を迎える埼玉県障害者アート企画展。
埼玉県が実施する「障害のある方の表現活動状況調査」には毎年、「これってアート?」と思われる表現から、社会的に注目を集める作家の新作まで実に多彩な作品が集まります。
この調査票をもとに、30以上の福祉施設や行政の職員、美術の専門家などがネットワーク(埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇)を結び、それぞれの視点で話し合いながら出展作品を選考しています。
本展では、交ざりあう価値観の中から選び抜かれた、111名の作家による600点を超える作品をお届けします。
会期:2022年12月7日(水)-12月11日(日)
10:00 – 17:00 ※最終入場16:30 入場無料
会場:埼玉県立近代美術館 一般展示室1・2(地下1階)
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1(JR北浦和駅西口徒歩3分)
主催:埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇、社会福祉法人みぬま福祉会共催:埼玉県、埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会 協力:アートセンター集協力委員 助成:令和4年度埼玉県障害者芸術文化活動普及支援事業 監修:中津川 浩章 チラシ・ポスターデザイン:水川史生(en design studio)
関連イベント
美術の専門家などによるトークイベントをyoutube「工房集チャンネル」で配信します。
1.美術と福祉の視点
中津川浩章氏(本展監修・美術家)と前山裕司氏(新潟市美術館館長)による展覧会の見どころや作品の魅力についての解説に加え、作品が生まれる背景をよく知る福祉施設職員ならではの2つの視点が交ざりあうギャラリートークです。
2.美術教育と障害者アート
美術教育と障害者の表現活動、その根底に流れる共通項とは?
石上城行氏(埼玉大学教授)と美術教育を学ぶ学生、それぞれの視点から考える障害者アートについてお話します。
詳細はアートセンター集ホームページをご覧ください♪