フミ3ぽ

天気も良いので、久しぶりに日本民藝館(目黒)までフミ散歩。工藝出身のビジュアルクリエイターとしては「柳宗悦 →芹沢銈介 →柚木沙弥郎」のラインは外せません。写真では 伝え切れないリアルな色味、質感の魅力。比較的大きめなサイズのビジュアルワークで空間を彩る事などにも興味を持っている方には特にお勧めです。是非!

特別展

生誕100年
柚木沙弥郎展

2023年1月13日(金)―4月2日(日)
毎週月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
10:00–17:00(最終入館は16:30まで)
日本民藝館:〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
入館料:大高生 700円(600円)

1922年10月に東京・田端で生まれた染色家の柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)。染を中心に、ガラス絵、版画、肉筆、絵本など、今な お新たな表現への取り組みを継続し、その創作意欲は衰えを知りません。柚木作品の特質はなんといっても、無垢な 模様と澄んだ色彩といえるでしょう。それは古い工芸品やプリミティブな造形とも共鳴するみずみずしい生気を放ち、私たちに感動や喜びをもたらしてくれます。当館が所蔵する柚木の染色作品は、創設者・柳宗悦(やなぎ むねよし1889-1961)が収めた型染や 注染をはじめ、作者寄贈の代表作約40点などで、型染ポスターを併せると130点を超える国内屈指のコレクションを形成しています。生誕100年を記念する本展では、初作品から近作に至るその染色コレクションを展示すると共に、館収蔵の古作と併陳する新しい試みもおこないます。時代、産地、手法の異なる作物とのコラボレーションをご高覧ください。

日本民藝館は、「民藝」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、1926年に思想家の柳宗悦(1889-1961)らにより企画され、実業家で社会事業家の大原孫三郎をはじめとする多くの賛同者の援助を得て、1936年に開設された。現在の経営母体は公益財団法人で、登録博物館として運営。「民藝品の蒐集や保管」「民藝に関する調査研究」「民藝思想の普及」「展覧会」を主たる仕事として活動している。
初代館長には柳宗悦が就任し、二代目は陶芸家の濱田庄司(1894-1978)、三代目は宗悦の長男でプロダクトデザイナーの柳宗理(1915-2011)、四代目は実業家の小林陽太郎(1933-2015)、そして現在はプロダクトデザイナーの深澤直人が館長職を継いでいる。当館には柳の審美眼により集められた、陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品約17000点が収蔵されており、その特色ある蒐集品は国の内外で高い評価を受けている。