ショールーム見学

12月1日

石田ゼミでは昨年度もお世話になった、〈株式会社フジエテキスタイル〉〈株式会社アクタス〉へショールーム見学に行ってきました。1年間通して活動してきたゼミナールの授業も残り僅かです。


石田ゼミでは毎年この時期に、石田先生のご縁のある会社へ見学に行きます。
学外で様々な出会いや経験のできる大変貴重な時間です。(昨年度の見学はこちら


昨年度と同様、地下鉄で新宿方面に移動。最初は(株)フジエテキスタイルさんにお邪魔しました。
フジエテキスタイルさんは石田先生の関わるお仕事で大変お世話になっている、インテリアファブリックを豊富に取り扱う会社です。


会社の成り立ち、商品開発のお話や特殊な加工の生地など詳しくお話をしていただきました。今回はご紹介いただいたお話を皆さんにも少しお裾分けしたいと思います。





  • アワモク

京都の職人技「手捺染(てなっせん)」のテキスタイルです。手捺染とは、布に1色ずつ丁寧な手作業でプリントしていく染め方で、洗練された高い技術が必要な歴史のある技法です。複雑な柄でも繊細に美しく表現できることが特徴。
墨汁をたらしたようなデザインと、立体感のある表現がとても格好いいプリントレースです。空間の雰囲気をグッと変えてくれるような、幻想的なデザインが魅力的でした。
製作の様子が載っている記事を見つけたので、ぜひ見てみてください。 記事はこちら



  • ナミノアヤ

シワをプレスして折り目を付けている、立体的なベースクロスです。「クラッシュ加工」とよばれるわざとシワをつける加工がされています。
折り目を付けてから綺麗なグラデーションのカラーをプリントすることで、色のついた面と、色の付いていない折り目部分がつくられており、水面にうつる空の色を表現したテキスタイルです。
自分の部屋のカーテンにしたい!と憧れの声も聞こえました。


  • 粟辻博デザイン (左)オーガスト (右)ジテンシャ

1960年代から1980年にかけて展開した、粟辻博のデザインによるハートアートプリントからのリプロダクトの一枚。粟辻博さんは、1963年から1995年までフジエテキスタイルさんのデザインを手がけた有名テキスタイルデザイナーです。鮮やかな色使いが特徴のデザイン。
実際にみて、鮮やかで深みのある彩りに目を奪われてしまいました。こちらは「ハンドプリント(手染め)」で、「重色」という、色の上からさらに色を重ねる染色技法で生産されています。詳しい情報はこちらの記事をご覧ください! 記事はこちら



他にも様々なものをご紹介いただき、充実した時間を過ごしました。



続いては新宿三丁目に移動し、アクタスさんのショップへ見学に行きました。
アクタスには石田先生デザインの商品が多く販売されています。


今回も例年お世話になっている徳永様に、様々な家具の歴史から深い知識を詳しくご説明していただきました。

まずはバウハウスデザインのドイツTECTA社の家具から説明していただきます。みんな真剣に耳を傾けます。

デンマークのアイラーセン社をはじめ、座り心地の良いソファがたくさん!アイラーセンソファの蘊蓄(うんちく)を商品開発バイヤー野口さんが解説している動画はこちら

将来はこんなキッチンで!想像が膨らみます。

弧を描いた大きなソファに1列に並んでハイポーズ!徳永さん、今年も大変お世話になりました。

リビングデザイン研究室助手:稲田