デザインコース前期 1年次授業「立体構成演習Ⅰ」の制作作品を抜粋してご紹介します。
本授業では、他者に対して自分の意図した感じ方を表現する抽象表現を導き出す立体造形プロセスとして、「観察・構造化・単純化・抽象化」を学びます。
また、立体形デザインでは各種素材や加工方法についての知識や技術が必要になります。
実際に紙やスチレンボード、プラスティック板などの平面素材を使った立体造形を行うことで、素材についての知識や加工技術を身につけます。
課題1:模刻
本課題は、手を観察し、対象とは異なる素材の「紙」でアクチュアル(実存)に再現する 課題です。
対象物の(手)を観察することによって、その対象物の持つ構造や、成り立ちを、視覚、 臭覚、聴覚、触覚によりINPUTし、特に触覚である「触る行為」からINPUTを学ぶことを目的としています。
材料・道具:コピー用紙、カッター、はさみ、スチノリ など




課題2:生き物を綿棒で構成する
線による構成 生き物を綿棒で構成し、単純化と抽象化とは何かを学んで行きます。 線材(直線)である綿棒を組み合わせて、曲面である生き物をそれぞれ50本、25本、10本の綿棒を使用して再現しています。
材料・道具:綿棒、スチノリ





課題4:構造化~単純化「ビルダーカードによる造形」
面による構成 。3週にわたり、生き物をテーマとした差し込み形状作品を作ります。
生き物の形態の特徴を面材(スチレンボード)を使い立体的に構成しました。 材料・道具:スチレンボード、カッター




課題5:構造化~単純化(パッケージ技法による紙造形)
パッケージ技法を使い、任意の生き物をモチーフとしたお菓子のパッケージを制作する。
実際に売られているお菓子のパッケージを観察しました。展開図を製図し、1枚の紙からできる構造にしています。
材料・道具:白ボール紙、カッター




課題 6:紙立体による照明
紙立体と光(LEDランタン)と組み合わせによる照明器具(ランプシェード)を作ります。 自分の表現したい灯りを「・・・の灯り」と抽象的なキーワードで定義し、具体的なランプシェードとして表現してます。 「優しい灯り」「温かい灯り」「美しい灯り」等など、LEDランタンとWトレス紙の素材特性を活かし、 光の効果と光の効果とカタチの関係を探る。
材料・道具:Wトレス紙、カッター、はさみ




半期という短い期間で、多くの課題に取り組みました。大変お疲れ様でした。
後期の課題もこれまでの取り組みを活かして頑張ってください。
建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 デザインコース
担当教員:小野 哲也
担当助手:稲田 夕香
