JOぶ

毎年お手伝いをさせて頂いている埼玉県障害者アート企画展の広報物や図録デザイン。今回は小さなA4チラシの表面・裏面を上下左右に自由に繋いで増殖させ、ポスターとしても扱える仕様になっています。

福祉現場から生まれる「アート」の数々。どうしてこれほどユニークなものが、心を打つものが生まれてくるのか。
長く関わってきた今でもやはり同じ感想を持っています。
「アート」も「福祉」も特別な人だけのものではありません。
人間が人間らしく生きるために、誰にとっても必要不可欠な営みなのです。
この二つが重なり合った場所から、見たこともないような桁外れな“表現”が生まれる不思議さ。
そして現代の社会で最も生産性から遠く離れてあるように見える場所に、むしろそこだからこそ、奇跡のような“表現”が存在しています。
109人の作家による約600点の作品は、埼玉県内にある40以上の福祉施設のスタッフ、行政職員たちが、アート、デザイン、教育、法律などの専門家らとともに対話を重ねながらセレクトしました。
人間が表現することの原点が、ここにはあるのです。

本展キュレーター 中津川浩章

埼玉県の「障害のある方の表現活動状況調査」では、毎年、「これってアート?」と思われる表現からベテラン作家の新作まで実に多彩な作品が集まります。その調査票をもとに埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇では福祉や美術などの様々な視点を交じて議論を重ね、本展では、109名の作品をご紹介いたします。

第12回埼玉県障害者アート企画展「LOOK ART ME!!」

会期:2021年12月8日(水)-12月12日(日)
10:00 – 17:00 ※最終入場16:30 入場無料
会場:埼玉県立近代美術館 一般展示室1・2(地下1階)
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1(JR北浦和駅西口徒歩3分)
※駐車スペースがないためお車の場合は予め周辺駐車場をご確認ください。

主催:埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇、社会福祉法人みぬま福祉会 共催:埼玉県、埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会 後援(予定):上尾市、春日部市、川口市、川越市、行田市、久喜市、熊谷市、鴻巣市、さいたま市、白岡市、秩父市、鶴ヶ島市、所沢市、戸田市、新座市、蓮田市、東松山市、日高市、本庄市、三郷市、吉見町、嵐山町、JR東日本大宮支社
協力:アートセンター集協力委員 助成:令和3年度埼玉県障害者芸術文化活動普及支援事業 キュレーション:中津川 浩章