桃便り2024

グラフィク分野では、2022年度から、株式会社東和エンジニアリングおよびグループ会社である東和AGワークス株式会社のご協力のもと、山梨県 春日居地区の「桃」をテーマに、課題解決型授業を展開しています。本年度は4年次「グラフィック演習Ⅴ」(担当教員:田中裕子、水川史生)において、「食べたらもっと推したくなる」を取り組みましたのでご報告します。

現地調査

2024年2月16日、東和様が大阪で運営しているMOMOROWwestカフェへのフィールドワークを行い、本プロジェクトがスタートしました。東和様が春日居で生産した「桃」(サイズ違いやキズにより販売できなかったもの)を使用してスイーツを提供しています。立地、インテリア、商品、そして周辺地域の調査を行い、実際にカフェで桃のスイーツを試食しました。

2024年4月6日、春日居エリアへ2回目のフィールドワークを行いました。桃の花が満開で青空のもと東和様の桃農園や古民家を見学しました。

プロジェクト

2024年4月15日、第1回の授業では、特別講義を東和さんにしていただきました。4つのテーマを設けデザインプロジェクトを行いました。

①誰もが参加したくなる楽しい農業
②地域活性化に繋がる賑わいの創出(古民家活用)
③桃の魅力、生産者の声を消費者に繋げる取組(発信)
④大阪MOMOROWwest(カフェ) での収穫時期に合わせた限定企画

履修生は8チームに別れ、各班それぞれ①〜④のテーマから1つ選択しプロジェクトに取り組みました(1チーム4〜5名)各チームが調査・研究に基づくコンセプトメーキングを行い、デザインを少しずつ形にしました。中間発表そして授業見学と、その都度東和様からフィードバックをいただきました。

プレゼン発表

チームの中での意見交換、教員の指導、東和様からのフィードバックを通じてデザインをブラッシュアップし、第14回の授業では完成発表会・講評会を東和さんの本社オフィス内にあります“TOWAROW PARK”にて開催させていただきました。そしてプレゼン終了後、春日居から届いたばかりのフレッシュな桃をいただきました


風呂敷デザインコンペ

本年度で3年目を迎えた本プロジェクトは、新たな試みとして、「桃をつつむ風呂敷デザインコンペ」を実施しました。

36 点の履修学生の応募作品の中から服部 日咲さんのデザインが最優秀賞に選ばれ、実際に風呂敷の製品化に至りました。2024 年7 月22 日の最終発表会では、授賞式も執り行われました。株式会社東和エンジニアリング 代表取締役社長 新倉 恵里子氏より服部さんに賞状が授与されました。

なお、風呂敷は東和AG ワークス株式会社が山梨や大阪で開催する地域とのふれあいイベント等で配布されています。

グラフィックデザイン研究室 田中裕子
写真:水川史生、田中裕子、田中亜美


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