石田ゼミでは今年も世界遺産の街「平泉」を中心とした岩手県南地区にゼミ生10人とお邪魔しました。今年の秋は熊出没のニュースが日本国中を騒がせていて、初日にお邪魔する予定だった一関市の厳美渓も熊が出たので、名物の空飛ぶ「かっこうだんご」を食べることができす残念でしたが、世界遺産の毛越寺や中尊寺をゆっくり訪れ満喫した初日を過ごすことができました。
今年度は後期(2月)に行う予定の接遇展で展示販売する金属の時計を飾るための展示台を、伝統工芸の技術を使ってオリジナルの作品を制作しました。まずは3チームに分かれてそれぞれのテーマを決定し、デザインについて伝統工芸士の皆さんと事前にオンラインで打ち合わせを行い、制作可能かなどのデザイン相談をしました。
昨年度の様子
2023年の様子

9月初旬、いよいよ岩手に出発です。今年度のしおりはついに形がほぼ無くなり、スマホで見ることができるオンラインしおりでした!びっくり‼︎ スケジュールはもちろん、現地の天気や持ち物チェック、撮った写真を保存するドライブも連携されていて、それが全てスマホで見れてとても便利です!

当日は朝から出発組と午後から出発組と別れましたが、ちょうど紅葉がピークを迎え、色鮮やかに紅葉した景色を堪能し、初日の観光も充実したものになりました!

その他に縁日さん、千葉インテリアさんにも訪れました!



初日の夜は秀衡塗の工房に併設されているキッチンスタジオで、岩手前沢牛を堪能します!
事前に我々のために料理を準備してくれた秀衡塗の佐々木さん、平泉町地域おこし協力隊の宮平さん、ありがとうございます!



2日目はいよいよ伝統工芸の工房をめぐって、作品制作がスタートです。まずは奥州市江刺地区の南部鉄器の工房「村咲」さんで制作工程を学びます。北上川から採取した土と粘土のみで型を作る伝統工芸品の制作現場はしびれる渋さです。その後は及源さんのショールームで鉄瓶をお買い物。

続いては岩谷堂箪笥の工房「岩谷堂タンス製作所」さんと、箪笥に取り付ける彫金工房「菊広」さんにお邪魔して、和箪笥の製作工程を学び、実際にデザインした作品を制作して行きます。




平泉町の地域おこし協力隊を介してカンボジアの学生が平泉の中小企業のデジタル化を支援しています。そのアジアイノベーション大学の学生さんと焼肉をご一緒しました。みんな英語でコミュニケーション!
あっという間に最終日です。最終日は初日にお世話になった秀衡塗の工房「翁知屋」さんにお邪魔して絵付けを体験します。まずは秀衡塗の歴史などを学んでから作品制作です。



平泉町を離れ、一関に戻ってきました、一関はお餅が有名な街です。世嬉の一さんの餅御前で遅めのランチ、寒さもあったので温かい汁椀が身体に染み渡ります。。。お腹がふくれたらデザートを作りに老舗の和菓子屋「松栄堂」さんへ!


世界文化遺産 中尊寺 金色堂の須弥壇は平安時代の職人が丹精込めて作り上げた漆塗りの豪華な作品で、螺鈿や蒔絵など当時の最高技術を詰め込んだ大きな工芸作品といえます。覆堂の中での撮影は出来ませんが、綺麗に再現された空間があったようで… 何やら出家したそうなゼミ生が。

岩手の旅から約1ヶ月、漆が無事に乾いたと連絡があり、作品が送られてきました!まだ一部は彫金作品が取り付いていませんが、無事に作品と再会でほっと一息です。この先川口の企業と時計制作を行って、その時計が飾られて初めて完成となります。
完成作品のお披露目は2月の接遇展示会の後になると思いますが、お楽しみに!
石田

